大きくする 標準 小さくする

帰ってきたストロベリーズ通信

2009/10/12

『ストロベリーズ・ハイ』


ストロベリーズの秋の大会は春の大会で全敗だった為、二部での出場となりました。
しばらく一部で出場していたので、二部で出場するのは久しぶり。でも二部落ちしたからといって皆気落ちしている訳でもなく、これで本来のエンジョイラグビーが出来るかなと至って前向きな所がストロベリーズのいい所。
ストロベリーズ結成から6年目。初心に戻るにはいいタイミングかもしれない。中には一部はしんどいから二部でもいいか、という正直な声もちらほら。

そしてこの日は、春にデザインを決めたニュー苺ジャージの完成御披露目デビュー戦でもある。 春の大会中に皆からデザインを募集して、原案が陽三さん、マークとロゴが向田さん、それを皆でミックスして更に制作担当の守友が修正、調整を繰り返して作られた力作だ。
そしてその出来映えは…いいじゃないか! 鮮やかなピンクに胸に苺のマークとストロベリーズのモットー、「エンジョイラグビー」の文字!思わずウキウキするような、文字通りエンジョイしたくなるようなジャージが出来た。 しかも今回、身体にフィットするデザインの為、中にはビミョーにお腹がぷっくりしていたり、また数人のメンバーはジャージがはちきれんばかりになってるし(笑)。
試合前からニュー苺ジャージで盛り上がり、更に魅惑のポジション選考で盛り上がり、いい雰囲気の中キックオフ。
対戦相手は富士重工。

ジャージ制作担当の守友から「新しいジャージなんだから汚すなよ」とのお達しがあり、それが倒れないで立ってプレーするプラスに働いたのか、タックルや下のボールに躊躇するマイナスに働いたのか不明だが、序盤は静かな立ち上がり。
しかしゴール前、ウイング木村にボールが渡るとディフェンス二人を引き付けて内をフォローした素人センター鶴見にマウンテンパス!これがホットラインで繋がり秋の大会初トライ!これで試合が動き出す。 が、しかーし!素人センター、アタックは何とかなってもディフェンスはタックルかわされトライされる…(泣)。
その後二本トライを追加して前半19ー5と優勢のまま折り返すと、後半は徐々にボールが繋がりだし、ウイングの向田さんまで何度かボールが回るようになる。
向田さんはラグビーを始めて一年余り、初トライを目標にして頑張っているのはみんな知っている。だから次第に「向田さんに回せ」、「向田さんトライ狙え」という声がグランドの中と外から挙がって自然とそういうムードになり期待が高まる。
そして遂に相手ゴール前、FWが押し込んだ所を展開して向田さんトライ!
そのトライもグランドの端から端まで何人もパスを繋いで、しかも最後は本来プロップの中澤、更にプロップ巧実までバックスラインに並んで向田さんにラストパスしてのトライだからな~、もう二度と無いシチュエーションだろうな~。 いや、ストロベリーズならまた有るかな(笑)。
この日試合前の盛り上がりがニュー苺ジャージなら、試合中の一番の盛り上がりはやはり、この向田さんの一年越しの念願トライでしょう。おめでとう!向田さん。
トライした向田さんはもちろん、向田さんにトライを!というチームの雰囲気もまたストロベリーズらしくて良かったと思う。
あの瞬間、向田さんに向かって一つ一つパスが繋がる度にプレーしていたメンバーも、応援していたメンバーも、みんな盛り上がり、そして気持ちが繋がっていった気がした。

で、後半はトライを重ねて32ー0、最終的に51ー5で勝利。
51ー5…ストロベリーズだけにゴーイチゴですね♪

そんなストロベリーズらしい一日で幕を開けた秋のシーズン、ニュー苺ジャージにはしゃぐ姿や、向田さんのトライシーンにストロベリーズの求める「エンジョイラグビー」、そしてボールが繋がりプレーが繋がりみんなの気持ちが繋がる時に訪れる「ストロベリーズ・ハイ」が垣間見えた気がする。時間にしたら僅かな時間だったけど、その高揚感は確かにあった。
こうしてまた秋のシーズンが始まった訳だけど、これから先も数多くのエンジョイラグビー、そしてより多くのストロベリーズ・ハイを求めて…またグランドで会いましょう。