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帰ってきたストロベリーズ通信

2009/11/15

『ストロベリーズスピリッツ&ヴォルツスピリッツ』


ストロベリーズ、秋の第二戦の相手はでんでん不惑・福祉大連合。
この日は前日のブレディスローカップの影響か、気分はオールブラックス、なりきりワラビーズというメンバーが何人か居たが、たいてい脳内オールブラックス、なんちゃってワラビーズ(笑)。
ただ、その中でナンバーエイトの平林さんはいつもにも増して立て続けにボールを持って突進、激しいタックル、ボールの争奪戦を繰り返し、まるでストロベリーズのリッチー・マコウ状態!
通常、ストロベリーズでは突進、タックル、争奪戦は立て続けに繰り返すものじゃなく、一回突進したら一休み、一回タックルしたら一息ついて余韻に浸る省エネモードが暗黙の了解なのだが、この日の平林さんは突進したと思ったらすぐ次のポイントで争奪戦に加わるは、タックルしたかと思ったらまた次の争奪戦に加わるは、いつもは静かに闘志を燃やす平林さんだが、この日は溢れる闘志に「アーチーチー、アーチー♪」と圧倒されるほど。これがブレディスロー効果か!
またセンター高野さんも中央付近から出たボールをパスダミーを織り交ぜながら一人二人と交わして走る走る!  周囲の心配をよそに遂に最後まで走りきってトライ!その距離およそ50メートルのロングラン!その時の周りのメンバーの心の声を実況すると「オッ!オオ!抜けた!行け!行け!……まだ行く?行っちゃう?大丈夫?大丈夫なの?…って、行ったーーーーー!!」  普段から足に爆弾を抱えてる高野さんだけに周りは心配したけど、だからこそこの独走トライは心を打つものがあった。

ストロベリーズの大半はなかなか無理が利かなくなる年頃だけど、あちこち体にガタがくる年代だけど、若い頃みたいに無理をしなくなったけど、だからと言ってすっかり落ち着いちゃった訳じゃない。まるっきり丸くなった訳じゃない(体型は少し丸くなったけど…)。
まだまだイケルやん!魅せつけてくれるやん!ギラギラしてるやん!今日の平林さんの熱いプレー、高野さんの独走トライに勇気づけられ、嬉しくなったのは私だけでは無いと思う。
そう、若い頃みたいにいつだってって訳にはいかないけど、ストロベリーズは皆心の奥で「まだまだやれる!」、「やっちゃ負けねぇ!」、「やるときゃやるよ!」って思ってるんです! …ただ問題は気力と体力、そして自分が活躍出来るシチュエーションが試合中なかなか揃わないんだなこれが(泣)。

一方ヴォルツのメンバーも随所で好プレーを見せ、流石だなぁと思わせるものがあった。
例えば、前半押し込まれていたスクラムがプロップ巧実が入った後半は逆にあわやスクラムトライかというくらい押し込んだり、ハーフの中村はパスカットされこぼれたボールをすかさずキック、そのボールを追いかけトップスピードのままセービングしてフォローした味方にパスと、三つ連続して正確なプレー。そりゃその後トライにもなるわ。
ヴォルツのメンバーは全体的にアタック、ディフェンスでいい所にポジショニングしてるし、いいタイミングでパスを放るから、受ける方も余裕でプレーが出来る。またボールキープ力があるからタックルされてもマイボールをキープし続けられる。ヴォルツのメンバーが絡むとプレーが途切れないし、その後いいプレーに繋がりやすい。「まるでプレーのリサイクル工場や~!」
ストロベリーズと比べてヴォルツのメンバーはスピード、強さ、スタミナで勝るのは勿論、このボールを生かそうって意識が高いのが強さの秘密なんだろうな。
が、しかーし!そんな中、オジキことエイジは40メートル近く斜めっ走りして前に進んだの5メートルとか、相手にトライ献上パスとか随所で仁義無きプレーを見せ、違う意味で流石だなぁと思わせるものがあった(笑)。

で試合は前半21ー10、後半17ー14、トータル38ー24で勝利。
内容的には惜しいチャンスが何度もあって、最後こうしてればという場面がいくつもあって、そこでトライを取りきってれば点差が開いてもっと楽な展開になっていたと思う。が、しかーし!相手もいる事だし、それがラグビー、それがストロベリーズ。それでいいじゃないか、勝ち負けよりエンジョイ優先のストロベリーズだもの。


深まる秋とラグビーシーズン、今年もストロベリーズの試合は残す所あと二試合。 残りのシーズン、心残り無くエンジョイ出来るよう…またグランドで会いましょう。