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帰ってきたストロベリーズ通信

2009/12/22

『ストロベリーズの花咲いた』


今年のストロベリーズもいよいよ最終戦、しかも黒磯クラブとの全勝対決。舞台はバッチリ、が、しかーし!いつもにも増して人数ちょーぎりぎり。いや~最後までハラハラドキドキ盛り上げてくれますね。 何かとドラマチック、というか漫画チックな展開が多いストロベリーズ、優勝のかかった最終戦で人数足らなくて危機的状況って、熱血青春ドラマか少年漫画かっつーの!(笑)
が、しかーし!今まで幾多の危機的状況を乗り越えてきたストロベリーズとピンチの時ほど団結力を発揮する白楊クラブ。この日も一人、また一人とグランドにメンバーが集結、しかもストロベリーズよりヴォルツのメンバーの集まりが良くてヴォルベリーズか!というメンバー構成。
数日前に急遽会場変更になった森山花水木グランド、前日の雨で所々水たまりの残るグランド状況の悪さにメンバー一同、「いやっ、どーも」 更に最終戦という事もあり、遊び心と今までサポートに回ったくれたメンバーに出て貰おうと決まったポジション選考の最大の目玉はナンバーエイト増渕(笑)。 これには中澤も、「いやっ、どーも」

試合は開始早々、この日ストロベリーズデビューのスクラムハーフ宮本さんが長いブランクを感じさせない状況判断の良さからブラインドを突いて向田さんへボールが渡ってこの日初トライ!
この日初めてゴールキッカーを任された匠は最初こそ地を這うイーグルショットみたいなキックだったけど、段々様になってきて13本中4本成功!…うーん、ストロベリーズの自称ウィルキンソンよりいいんじゃないか?
また前回、安納にチラ見スルーされたエイジから今回は安納にきれいにパスが渡ってトライ。その時のエイジの得意げな笑みは「俺のナイスパスが効いたな」と言っているかのようだったが、メンバー一同、「安納ナイストライ!」(笑)。
そして注目のナンバーエイト増渕、FWやって全く違和感ないどころか、何この走って当たってパスしてキックの近代ラグビーチックなマルチナンバーエイトっぷり。その上よく声も出て状況判断も良しと言うこと無しの好評価。が、しかーし!後半、相手選手へノーボールタックルでレフリー永井からまさかのシンビン!ストロベリーズ初のこのシンビンで一気にマイナス評価(笑)。 この時レフリー永井を始め他のメンバーもこう思っていたに違いない、「ブチ、空気読めよ…」

ヴォルツのメンバーが活躍すればストロベリーズもそれに応える。向田さんは最初のトライを皮切りにこの日4トライの大活躍!
そしてもう一人のウイング木村にもボールが回りだす。木村はラグビーを始めてニ十数年余り、いつも途中交代するお陰で替わりに誰かが試合に出られるのはみんな知っている。だから次第に「木村さんに回せ」「木村さんにトライを」という声が挙がり期待が高まる。そして木村のいるサイドにボールが回って、センターゴルゴから木村へラストパス!  が、しかーし!そのパスに愛が無ーい!全然無ーい!あのパス取るの無理!しかも一度ならず再三に渡るゴルゴの愛の無いパスにいい加減ストレス溜まったのか、終いに普段温厚な木村もゴール前で相手にぶちかまし(笑)。八つ当たりされた相手選手が可哀想過ぎる…。

そんなストロベリーズとヴォルツの相乗効果で試合は前半32-0、後半41-0、トータル73-0で勝利し、最終戦を二部優勝で飾る事が出来ました。
前回に続き今回もリハビリ中の文善を除いて参加したメンバー全員が出場。第一試合のタッチジャッジを植木さんが、第一第二両試合のレフリーを永井が務めてくれた。
この試合で今年のストロベリーズも終了した訳だけど、思いおこせば去年のシーズン終盤からチームスポンサーのウマソーさんが店を閉め、前キャプテンの佐藤ちゃんが栃木を離れるなど何かと悲しいニュースが続いて、春シーズンも新キャプテンの佐々木が顔面骨折で途中リタイア、春の大会も全敗して何かスッキリしなかった感じのストロベリーズ。
が、しかーし!秋になり二部で初心に立ち返り、ニュー苺ジャージも完成して心身共にリフレッシュ!  本来のエンジョイラグビーを取り戻し、更にヴォルツのメンバーもよくサポートしてくれ、試合に出れば空気を読んでボールがよく回るようになってとストロベリーズらしいいい雰囲気で盛り上がったと思う。
まるで去年の終わりから長い冬を越え、この秋ストロベリーズのエンジョイラグビーの花が咲いたかのよう(笑)。  が、しかーし!この秋いい感じだったからといってこの先ずっと安泰という訳じゃない、チームが完成した訳じゃない。また次のシーズンになればまた次の問題が出てくるだろう。  でも、今回の経験で学んだはず。苦しい時を乗り越えればいい時がきっと来る。苦しい時を乗り越えたからこそ喜びも二倍二倍♪だという事を。
今回咲いたストロベリーズの花はまだまだ小さな一輪の花かもしれないけど、この先更にエンジョイラグビーの花をいくつも咲かせていけばやがて苺の花束に、更に更に増やしていけば…いつしかそこは苺の花園(笑)。 目指せ、苺の花園!
苺の花言葉は「尊敬と愛」、ストロベリーズ&ヴォルツのチームメイト、そして対戦相手、レフリーにリスペクトと愛情のあるパスを!

今年始め、キャプテン佐々木が挨拶で「ストロベリーズの基本方針はボールを持ったら王様です、好きな事をやってください。ただ、一人でやるスポーツではありません。味方、対戦相手、レフリー、そして応援や後片けで色々お世話をしてくれている方がいてラグビーが出来ると思います。感謝の気持ちを忘れず楽しくやりましょう」と言っていたが、この秋ちょこっと形になったんじゃないかって気がする。
勿論まだまだだけど、それでもいい。ちょっとずつでも一歩一歩。これから先も「エンジョイラグビー」、そしてストロベリーズのエンジョイラグビーが上手くいった時に訪れる「ストロベリーズ・ハイ」、そのストロベリーズ・ハイを何度も積み重ねて「苺の花園」に至るホップ・ステップ・ストロベリーズを目指して来年も…またグランドで会いましょう。